庭木が伸びすぎた為に伐採をしなければならなくなる事は、東京であっても珍しくありません。ただ、東京は首都圏である分だけ地方とは違い周囲への配慮の難度が高めです。庭木がある土地等が狭い事も珍しく無く、注意しないと近隣の住宅に迷惑を掛けてしまう目算も出てきます。機械も余りに大型である場合は、怪我や電線に引っ掛ける等の心配が出る事も有り得ます。そういった心配を最小限にする為には、伐採機械は取り回しと使い勝手が良い物である事が理想的です。そこで今回、狭い東京で扱う場合でも問題が無い伐採機械の選び方について、ポイントを3つ程述べていく事とします。

伐採機械の基本事項について。

伐採機械には、ヘッジトリマーとチェーンソーで2種類程あります。まず、ヘッジトリマーとは庭木を均一に刈り込む機械の事です。庭木の見栄えを整える作業で使われる事が多く、庭師が剪定作業を行う時に使う光景が東京でも良く見られます。別名で生垣バリカンと呼ばれる事も押えておきたいポイントです。そして、ヘッジトリマーの主な用途は庭木の剪定であり、伐採機械分類になりますが、大きい木は切断対象にしていません。切れても少し太めの枝程度までになります。これに対して伐採の言葉のイメージの様に本格的に木を切り倒す様な時には、チェーンソーの方を使います。チェーンソーとは、動力源で駆動する回転式のノコギリの事です。
両者ともエンジン式と電動式の2種類に分かれており、電動式は充電式と100V電源式の2種類ある事も押えておきたいポイントと言えます。ちなみに、それぞれに向いている作業現場があり、広大な面積を長時間伐採して回る様な場合にはエンジン式が向いています。そして住宅街での運用や経験が少なくて自信が無い様な時には充電式、多少の取り回しの悪さに目を瞑り、コストを優先したい場合には、100V電源式を選ぶのがベストになります。

伐採機械の選び方について。

伐採目的が簡単な庭木の剪定なのか、それとも本格的に木を切り倒したいのかで変わりますが、どっちの目的であってもエンジン式と電動式のそれぞれの特徴を押えておく事が最重要になります。これは東京の狭い状況下であり、ヘッジトリマーでも、チェーンソーでも共通です。
まず、エンジン式のメリットですが、最大のメリットは動力が切れても電源式と違い燃料を継ぎ足せば再起動出来る事になります。以前は電源式よりもパワフルである点もメリットでしたが、最近では電動式もパワーを上げており、この差は少なくなりました。ただし、デメリットして、音が大きく排ガスが出る事が避けられない事が挙がります。充電式と比較して約1kg程重いという点や、混合燃料の作成や使用後の油抜きの作業も必須になりますので、東京の狭い住宅地で使用するのには、色々と難点が多いです。どちらかといえば、熟練者向けと考えて下さい。
それに対して、電源式は電動な分だけ、騒音が少なく軽いというメリットがあります。電源頼みですので、フル充電したとして、大体1時間程の作業時間になり、広範囲で使いたい場合には、その点がデメリットにもなりますが、東京で使う分には十分に問題をクリア出来ます。100V式は、コードでコンセントに繋ぎますので、作業時間の問題はクリア出来ますが、その代わりにコードを引っ掛けて切断しない様に注意しないといけません。

チェーンソーを選択する場合の注意点について。

木を確実に伐採したいという場合には、チェーンソーを使う事になります。プロとして仕事をする場合には資格が必要になりますが、簡単な作業に関しては無資格でも使用に問題はありません。その際の注意点ですが、まずチェーンソーにはサイズが大中小で3つあります。大きく成る程にパワーが向上し、同時に使用難度も上がりますので、初心者や多少の経験がある程度というならば小型を選ぶ事をお勧めします。東京であっても、強力な大工道具という事で問題無く扱えます。
中型~大型と、小型との違いは刃の長さとパワーになります。中型でしたら、パワーがある為、剪定で枝落しがしたい場合にも問題無く可能ですし、大型になれば立木を伐採するのも差ほど苦労はありません。ちなみに、中型の伐採限界は250~400mm程度と考えて下さい。大型の方は、400mm以上の切断も可能であり、刃の耐久性も強力ですが、その分パワフルであり本職かそれに準じる腕前を持って使いこなせる品物になります。どちらもエンジン駆動が主流である事もポイントです。
後は、トップハンドルかリアハンドルか等、ハンドルの位置がどうなっているのかと、ヘルメットにゴーグルとグローブ、ブーツの防護用品をしっかり揃える事を忘れない事が最重要になります。

まとめ

伐採機械にはヘッジトリマーとチェーンソーの2種類があり、それぞれエンジン式と電動式の2種類あります。電動式が100V電源か充電式かの2種類ある事もポイントです。ヘッジトリマーは下草を刈りこむ様な時に使う物で、本格的に木を伐採したい様な時にはチェーンソーを使うという事で用途が分かれます。そして、東京の狭い環境下で扱う場合には、電源式の方が、騒音や排ガスの関係で都合が良い事が多くなります。後はチェーンソーの場合は、揃える場合には、ヘルメットとゴーグル、グローブとブーツといった防護用品を必ず一緒に揃える必要があります。